はじめに
水道工事を行う際、多くの場合で水道局への申請が必要になります。しかし、一般の方にとって水道申請の手続きは複雑で分かりにくいものです。今回は、水道申請業務の内容と手続きの流れについて、専門業者の視点から詳しく解説します。

水道申請が必要な工事
給水装置工事 新築住宅や建物への新規給水、既存配管の変更や増設には、必ず水道局への申請と承認が必要です。
具体的な工事例
- 新築住宅の給水管引き込み
- 配管ルートの変更
- 蛇口の増設
- 給水管の材質変更
- メーターボックスの移設
排水設備工事 公共下水道への接続や排水設備の変更にも申請が必要です。
申請手続きの流れ
1. 事前相談・調査 工事計画を水道局に相談し、申請に必要な書類や条件を確認します。現地調査により、既存配管の状況や工事の feasibility を検討します。
2. 申請書類の準備 必要な書類を準備し、申請書を作成します。
主な必要書類
- 給水装置工事申込書
- 工事設計図
- 案内図(位置図)
- 所有者の同意書(賃貸物件の場合)
- 建築確認済証の写し
3. 申請書の提出 水道局指定工事店が申請書類を提出します。個人では申請できないため、必ず指定工事店を通す必要があります。
4. 審査・承認 水道局による書類審査が行われ、基準に適合していれば工事承認が下ります。審査期間は通常1週間程度です。
5. 工事実施 承認後、計画に従って工事を実施します。承認された設計図通りに施工する必要があります。
6. 完成検査 工事完了後、水道局による完成検査を受けます。検査に合格すると、給水開始の承認が得られます。
申請に関する注意点
指定工事店の重要性 水道申請は水道局指定工事店でなければ行えません。無資格業者による工事は法令違反となり、後々大きな問題となる可能性があります。
設計変更の制限 工事中の設計変更は原則として認められません。変更が必要な場合は、変更申請の手続きが必要になります。
工期への影響 申請から承認まで時間がかかるため、工事スケジュールには余裕を持った計画が必要です。
申請費用について
手数料
- 給水装置工事申請手数料
- 検査手数料
- 設計審査手数料
その他の費用
- 加入分担金(新規の場合)
- メーター設置費用
- 道路占用許可申請費用(必要に応じて)
よくあるトラブルと対策
書類不備による遅延 申請書類の不備は手続きの遅延につながります。経験豊富な業者に依頼することで、このようなトラブルを避けられます。
近隣への配慮不足 工事により近隣への影響がある場合、事前の説明と合意形成が重要です。
既存配管との接続問題 古い配管への接続時は、既存設備の状況を十分調査する必要があります。
軽井沢・小諸・佐久地域の特徴
厳しい気象条件への対応 寒冷地特有の凍結対策が設計に反映される必要があり、申請書類にもその旨を明記します。
自然環境への配慮 軽井沢などの自然豊かな地域では、環境への影響を最小限に抑える工事計画が求められます。
観光地特有の配慮 観光シーズンを考慮した工事スケジュールの調整が必要な場合があります。
業者選びのポイント
水道局指定工事店の確認 必ず水道局指定工事店であることを確認してください。指定番号の確認も重要です。
申請業務の経験 申請手続きに精通した業者を選ぶことで、スムーズな手続きが期待できます。
地域の特性理解 地域の気候条件や行政の特徴を理解している業者が安心です。
まとめ
水道申請業務は専門的な知識と経験を要する複雑な手続きです。適切な申請により、安全で法令に適合した水道工事が実現できます。信頼できる水道局指定工事店と連携し、適切な手続きを経て安心の水道工事を実施しましょう。
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